令和5年度 事業報告書



1   補償コンサルタント業務に従事する者(以下「補償業務技術者」という。)の資質の向上、継続的能力開発を図るための研修会、講習会等の実施

 (1) 成果物の精度の向上を図るための研修会の実施

ア 第1回成果品精度向上研修会

 日   程令和5年6月9日(金)
 方   法Web研修
 科   目補償基準等の改正について
物件移転等標準書の改正について
 受講者数241名

イ 第2回成果品精度向上研修会

 日   程令和5年11月10日(金)
 方   法Web研修
 科   目「インボイス制度にかかる消費税相当補償額の補償QA」
 受講者数168名

ウ 第3回成果品精度向上研修会

 日   程令和5年11月20日(月)~11月30日(木)
 方   法Web研修(オンデマンド)
 科   目「木造建物の調査算定の実務」(日本補償コンサルタント協会作成DVD)要領第1条~第11条等
 受講者数120名

エ 第4回成果品精度向上研修会

 日   程令和6年1月18日(木)~1月31日(水)
 方   法Web研修(オンデマンド)
 科   目「木造建物の調査算定の実務」(日本補償コンサルタント協会作成DVD)要領第12条~第19条等
 受講者数124名

オ 初任者研修

 日   程令和5年7月25日(火)、26日(水)
 方   法Web研修
 講   師香川県司法書士会 司法書士 岩野哲 様
(株)ハウジング総合コンサルタント 綾井茂樹 様
(一社)四国クリエイト協会 和田泰行 様
 科   目「権利者探索について」外
 受講者数63名

カ ドローン操作訓練講習会(計2回)

 場   所国営讃岐まんのう公園
 受講者数延べ2社、9名

 (2) 地区用対連等との連携

ア 補償問題研究発表会

 日   程令和5年10月12日(木)
 方   法Web研修
 主   催四国地区用地対策連絡協議会
 受講者数104名(補償コンサルタント受講者数)

イ 用地事務担当職員研修(1部)

 日   程令和5年6月22日(木)
 場   所高知市「高知県人権啓発センター」
 主   催高知県及び高知県用地対策連絡協議会
 受講者数16名(補償コンサルタント受講者数)

ウ 用地事務一般研修(第1回)

 日   程令和5年7月14日(金)
 場   所高松市「香川県庁本館12階第1、第2会議室」
 主   催香川県用地対策連絡会
 受講者数14名(補償コンサルタント受講者数)

エ 用地事務研修

 日   程令和5年9月1日(金)
 場   所徳島市「シビックセンター」さくらホール
 主   催徳島県用地対策連絡協議会
 受講者数26名(補償コンサルタント受講者数)

オ 用地事務一般研修(第2回)・所有者不明土地問題に関する講習会

 日   程令和5年11月7日(火)
 場   所高松市「香川県庁本館12階第3、第4会議室」
 主   催香川県用地対策連絡会・四国地区土地政策推進連携協議会
 受講者数21名(補償コンサルタント受講者数)

カ 用地事務担当職員研修(2部)・所有者不明土地問題に関する講習会

 日   程令和5年11月20日(月)、21日(火)
 場   所高知市「高知県人権啓発センター」
 主   催高知県及び高知県用地対策連絡協議会・四国地区土地政策推進連携協議会
 受講者数20名(補償コンサルタント受講者数)

 (3) 補償業務管理士に関する研修、試験等の実施

ア 令和5年度補償業務管理士共通科目研修

 日   程令和5年5月23日(火)~5月25日(木)
 場   所高松市「サン・イレブン高松」
 講   師四国地方整備局用地部用地計画官他10名
 受講者数40名

イ 令和5年度補償業務管理士検定試験

  ① 共通科目及び各部門の筆記試験

 日   程令和5年10月22日(日)
 場   所高松市「ホテルマリンパレスさぬき」

  ② 総合補償部門の論文試験

 日   程令和6年1月31日(水)
 場   所高松市「ホテルマリンパレスさぬき」

ウ 令和5年度補償業務管理士登録更新講習会

 日   程令和5年9月27日(水)
 場   所高松市「ホテルマリンパレスさぬき」

 (4) 補償業務実施に関する公正の確保

独占禁止法の遵守について周知徹底を図るため、講習会を実施しました。

愛媛県令和5年10月 2日(月)「テクノプラザ愛媛」参加者(会員)10名
徳島県令和5年10月 3日(火)「徳島県建設センター」参加者(会員) 7名
高知県令和5年10月 5日(木)「高知会館」参加者(会員)27名
香川県令和5年10月11日(水)「サンメッセ香川」参加者(会員)17名
講   師公益財団法人公正取引協会 客員研究員 三宅一秀 氏
共   催(一社)各県測量設計業協会、(一社)建設コンサルタンツ協会四国支部、(一社)四国地質調査業協会

 (5) 協会本部主催Web研修

ア まちづくりに関する諸制度の概要と体系

 日   程令和5年6月15日~6月20日(オンデマンド方式)
 講   師国立大学法人 政策研究大学院大学 高橋正史 教授
 受講者数51名(四国地区)/795名(全国)

イ 用地補償従事者のための消費税

 日   程令和5年8月24日~8月31日(オンデマンド方式)
 講   師税理士 田原明 氏
 受講者数84名(四国地区)/1416名(全国)

ウ こころのリスクマネジメント

 日   程令和5年11月22日~11月29日(オンデマンド方式)
 講   師公認心理師・臨床心理士 真下りか 氏
 受講者数42名(四国地区)/603名(全国)

エ こうして使おう民法の基礎知識

 日   程令和6年1月24日~1月31日(オンデマンド方式)
 講   師弁護士 宇仁美咲 氏
 受講者数67名(四国地区)/1023名(全国)

 (6) 四国地区土地政策推進連携協議会 講演会

 日   程令和5年12月8日(Web配信)
 演   題改正空家法の概要について
所有者不明土地と土地家屋調査士
 受講者数57名

 (7) 補償コンサルタントCPDの運用

補償コンサルタントCPDについて、円滑な運用が図られるよう、CPDプログラム登録や参加者登録などの手続等を実施しました。

 (8) 補償相談等の実施

受注業務の円滑かつ適正な履行、成果物の質の向上、補償業務技術者の資質の向上等に資するための補償理論や実務等に関する質疑応答など会員からの補償相談及び起業者からの補償業務に関する相談等に対応しました。

2   補償コンサルタント業務にかかる啓発、宣伝

 (1) 補償コンサルタントの業務領域の拡大等に関する啓発、宣伝等

受託領域の拡大、増加等のために協会本部作成の各種パンフレット等を活用して、各起業者に対し、補償コンサルタント業務に関する啓発、宣伝等を実施するとともに、技術者の人材確保のために教育関係機関への広報活動を実施しました。

 (2) 機関誌(支部報)の発刊

支部及び会員の活動を積極的にアピールする広報活動の場として、また、支部、会員及び起業者をつなぐ情報共有の手段として、企画広報委員会の編集により支部報「補償」38号を発刊、配布しました。

 (3) ホームページによる広報

協会本部、支部及び会員の活動や研修会、講習会等に関する情報、補償業務管理士研修及び各種試験関係、補償基準等の改正等の情報や用地調査等業務関係質疑応答集などの有益情報等について、ホームページにより配信しました。

3   補償コンサルタント業務に関する調査、研究

 「用地調査等業務関係質疑応答集」の改訂等

受注業務の円滑かつ適正な履行等を目的に共通仕様書等の運用についてとりまとめた「用地調査等業務関係質疑応答集」について、必要項目の追加、改訂等を四国地方整備局用地部の指導の下行いました。

4   物件移転等標準書の貸与

会員の補償コンサルタント業務に欠かせない物件移転等標準書について、四国地区用地対策連絡協議会のホームページの閲覧の権限を取得し、会員への配信手続を行いました。

5   補償コンサルタント業務に関する起業者等との意見交換等

 (1) 要望活動

補償コンサルタント業務の運営を改善し、補償コンサルタント業界の健全な発展を図るため、直面している懸案事項、業界を巡る課題等について、四国支部が取りまとめた「令和5年度要望書」をもとに、関係起業者等との意見交換会等において改善要望を行い、その実現に努めるとともに、問題認識の共有を図りました。

 (2) 起業者との意見交換会

補償コンサルタント業務の円滑な実施を図るため、支部及び県部会において、関係起業者等との意見交換会を実施しました。

四国地方整備局用地部幹部と支部役員により、業界の育成に関する課題や業務の平準化などについて、令和5年9月6日(水)に意見交換会を実施しました。

また、四国地方整備局用地部の係長と実務担当者による意見交換会を令和6年2月7日、8日に実施し、用地業務に関する課題について意見交換するとともに改善につながる提案を行いました。

 (3) 関係起業者等に対する協力

用地補償業務の発展のため、起業者が行う調査、研究等の活動に対して積極的に協力しました。

継続的に実施しているものとして、国土交通省が運営する用地関係業務等歩掛検討部会が、令和6年度改正に向けた歩掛改定作業の一環として実施しているヒヤリング調査に協力しました。

他にも四国地方整備局が補償業務の調査算定要領に関する独自の運用を図るための実態調査や、歩掛調査のための意見聴取に関し協力しました。

 (4) 情報伝達演習

南海トラフ巨大地震に備えて、あるいは全国各地で頻発する大災害に備え、四国地方整備局と協定書を締結している「災害時における緊急業務」を想定した情報伝達演習を、令和5年11月22日(水)四国地方整備局及び各県部会の協力の下、実施しました。

また、演習実施後に、四国地方整備局と調整し、災害協定に基づく緊急業務に使用する様式の見直しを行いました。

6   その他支部の目的を達成するための事業活動

 (1) 役員会、常任委員会活動

役員会を計6回開催し、予算・決算案の策定や役員会専決事項の協議、整備局要望・意見交換会、本部調査事項の対応など多様な議題検討と活動を行いました。

企画広報委員会においては、各委員が支部広報「補償」の発刊のための取材活動を実施し、さらに、研修委員会は2回の委員会を開催し、オンライン研修への対応や、令和6年度の研修計画について検討しました。

また、補償業務委員会では用地業務の合理化・迅速化等に関する意見を本部補償業務委員会と共有するほか、建物移転料算定要領等の見直し案に関する意見を提出しました。

 (2) 西日本ブロック会議

令和5年9月21日(木)、徳島市内において西日本ブロック会議を開催しました。会議においては国防・安全保障業務の受注や補償業務管理士資格に係る業務従事要件の拡大、用地業務のDXに関する検討などについて本部役員、西日本ブロック各支部の支部長、副支部長が一堂に会し、課題の共有と対応策について意見交換を行いました。

 (3) 四国地区土地政策推進連携協議会

令和5年6月5日(月)に開催された第8回総会に出席しました。

また、令和5年9月6日から10月24日にかけて、協議会が実施したよろず相談会に出席し、市町村の用地担当職員からの相談に対して相談員として助言等を行いました。

7   会員の状況

令和6年3月31日現在、四国支部正会員数 57会員